__作品に対する思いと、その制作過程の緊張感が相乗され、様々な表情のある、複雑かつ一つに纏め上げられた奥深い作品が完成するのですね。
こういう時は、こういう手の加え方をして、こうかな、と、気持ちの中にある何かを表すために
、、、
筆で変化させてみたり、新たにちょっと乾いてから絵の具を飛ばしてみたりとかけっこう本当に乾くまでの戦いはすごいのです(笑)。水分がたっぷりポタポタです。
__大胆かつ繊細ですね
水分量をちょっと間違えるとひび割れてしまうので、なんかもうそこがヒビは気をつけなきゃ!って気持ちで。
まさに大きいのは何個か、、いっちゃいました、、、かなり緊張感こもっています。
__作品に対する思いと、その制作過程の緊張感が相乗され、それによって様々な表情のある、複雑かつ一つに纏め上げられた奥深い作品ができるんですね。納得です。
__画材に関するこだわりはありますか?作品を制作する際には必ずこれ!といった条件や決まりごとがあったりしますか?
こだわりは決めない事、をこだわっているかもしれないですね。筆だろうが木だろうが手だろうがその表現に合っているものを使うというのがこだわり、なので。
メディウムもそうですけど、なるべくその、アクリル絵の具と水で表現したいと思っているんですけど、なでるシリーズやフラグメントシリーズはアクリルと水だけでは表現しきれないからメディウムも使っています。基本的には水分と絵の具っていうので考えていますね。
水分との闘いが好きみたいです(笑)
SISEというブランドとのコラボレーションで描いた『勿忘草シリーズ』っていう作品たちは、エモーショナルなテーマだったので、水彩画のような滲みの表現をキャンバス上でしてみました。
水彩画はすごく描いてきたので得意なのですが、それをアクリルでとなると、、なかなか思い通りに行かないこともあったりで(泣)
でもその分これからも発見できそうで楽しみです
__緊張するくらいの水分量・水分調整があるからこそ、あの香菜子さんの作品の
張り詰めた何かがあるのかもしれません。
何を使わないといけないということを考えるよりは、感情に正直になる、作品に嘘をつかないというのが一番のこだわりです。
__今後、今まで使っていない画材を急に取り入れたりすることも勿論あるということですよね。
あると思います。急に粘土とか貼りだしたりするかもしれないし(笑)わからないです。
あ、ジェスモナイトを使って作品を作りたいです(笑)
_表現に合えばいろんなものをどんどん使っていくということですね。