__作品制作の際に、まずエスキースやラフなどを作ってから取り掛かられるのか、もしくはぶっつけ本番、と言う感じで向かわれるのかお聞きしたいです
ぶっつけ本番です。それもさっき言ったように自分の感情に正直になることが一番表現しやすい。
ラフでこう描いてしまうとどんどん修正をしてしまう。
__その時の素直な気持ちからまたちょっと離れて行ってしまう?
綺麗に出来上がってしまう。その時に本当に感じていること、脳と心から伝わる感じをそのまま出したいのでぶっつけ本番ですね。
でも頭の中には出来ています、こういう感じっていうのが。
その通りにはなかなか正確にはならないですけれど。
__香菜子さんの作品、群青というかウルトラマリンブルーみたいな印象的な深い青が特徴的で、よく使われていると思います。以前真っ青な壁で展示する、というのもやってみたいとお聞きしたのですが、青に思い入れがあったりとかするのでしょうか
えっと、ほんとにこれは勘違いかもしれないけれど私の記憶だと産まれる前にいた子宮の中が青かった記憶があるんです。一回、地球は青かったではなくて『子宮は青かった』ていう題名で作品展やろうかなと思ったくらいなんですけど。
だから自分の基礎の中に青っていうのがあって、それで気づくと青が多い作品になっていて。
一番自分が一番心地よくしっくりくる色なのかな。
そこだけは自分のこれから描いていく中でもたぶん、ぶれない色なのかなと思います。本当はコンテナとか借りてその中を全部青くして、そこにある照明も青。その中で「カラフルな青い作品」を見てもらう、そういう展示もしてみたいなと。
コンテナと全国ツアー!
__素敵ですね、かなり面白そうですね
じゃあもう本当に根幹にあるルーツの色って感じですよね
私にとっては青もすごくカラフルで、なんというか赤だから赤、とか青だから青っていう色の概念とかもちょっと私の中では、ホントかな?と思っていて、青にもいろんな顔があって青の中でも赤って感じるものもあるし黄色って感じるものもあるし、すごい私のなかの青は凄くカラフルです。
__概念上の赤は実は青だったり?
血の色が赤かっていうと、いやこれは青かもしれない。。。なんか教えられた概念っていうのがあんまり私の中では当てはまらない感じですね。
__興味深いです!また機会を設けてもっと掘り下げてお聞きしたいですね、色について